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新ゴミ処理施設問題

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2006年4月5日

「新ごみ処理施設整備基本計画」が策定

調布市は三鷹市と共同で、平成25年度稼動を目指し、新しいごみ処理施設(ごみ焼却施設)の建設を計画しています。 以下がその概要です。

【基本計画の概要】

■ 事業主体
 ふじみ衛生組合

■ 建設予定地
 ふじみ衛生組合用地及びその周辺用地(深大寺東町7丁目50番地30ほか)

■ 施設規模
 日量304トン程度

■ 処理方式
 ストーカ炉による焼却方式

■ 環境保全計画
 排ガス排出濃度は、国基準の規制値よりも厳しい自主規制値を設定する

■ 熱エネルギーの利用
 積極的に有効利用していく

■ コミュニティ機能
 環境学習機能やふれあい機能が充実した総合施設としていく

■ 事業方式及び事業費
 事業方式/PFI的手法の導入も含め検討する  事業費/建設費(150億円程度)、運営費(105億円程度)、灰処理費(76億円程度)を想定(20年間稼動を想定)

建設が予定されているふじみ衛生組合(2006年3月29日撮影)


さて、「新ごみ処理施設」が建設されると現在調布市、小金井市、府中市の3市で使用している 「二枚橋焼却場」(調布市野水2−1−1)が廃止となります (廃止予定は平成21年度)。(※小金井市も府中市も別の場所に焼却場所を移す計画です)。 ここで大きく関わってくる問題が調布飛行場です。 調布飛行場では以前から二枚橋焼却炉の煙突が離着陸の障害となっていました。 またこの煙突があるために、飛行場の機能拡大を実現することが出来ませんでした。 しかし二枚橋焼却場が廃止されることで、飛行場拡大計画が再浮上する可能性があります。 ごみ処理施設が移転されることは、調布市民に他の公害をもたらす結果となる可能性があることを忘れてはなりません。
調布ねっとが2003年5月に公開した調布飛行場(秘)拡張計画(参考資料)
2つの施設の位置関係


2001年7月18日

新ごみ処理施設整備基本計画素案説明会が開催されました。

2001年7月18日夜、調布市グリーホールにて新ごみ処理施設整備基本計画素案説明会が開催されました。会場は興味を持つ住民や反対住民で満席となりました。以下が市からの説明と参加市民から質問や意見の概要です。


【市からの説明の概要】

調布市・三鷹市のごみを処理するために、両市が共同で計画を進める。施設規模は320t/日、ごみ処理方式は「ガス化溶融炉」などが中心、建設候補地の選定案としては「ふじみ衛生組合とその周辺用地」が最も妥当性がある。スケジュールは、平成18年度から施設の発注・契約を行い、平成19年度から20年度に建設、平成21年度からの運用を目指している。


【市民からの質問や意見】

建設候補地となっているふじみ衛生組合用地の周辺住民から多くの反対意見や疑問の声が出ました。周辺住民によると、候補地がふじみ衛生組合用地になったことは、今年の3月に突然発表され、その経緯が全くわからないとのことです。居住地区が新ごみ処理施設の建設候補地となった住民は当然納得できません。 しかもそれまでに市からの説明は何もなかったとのこと。市からの説明によると、建設予定地は、土地面積、ごみ運搬の利便性、土地の保有者が公共であること、近くに公園や緑地がない、調布市・三鷹市の境界に近い部分・・・・などが適地の条件考え、これに合う地域を検討したところ、ふじみ衛生組合とその周辺の用地が建設候補地となったとのことです。
(資料) ガス化溶融路のしくみ
しかし、これは逆からみれば、建設候補地をふじみにするため、あとから適地の条件を付けたようにも見えるとの住民からの意見もありました。しかも公園や緑地(人の少ないところ)が何故適地の条件から外され、住宅地が候補地となるのか・・・?住宅地(人間の命)より公園(草木)のほうが大事なのか・・・?との疑問の声も上がりました。市長は、人の命が一番大事だと明言しました。

もうひとつの問題は「ガス化溶融炉」です。これは新しい技術で、ゴミを高熱(400〜500度)で溶融し、溶融後に生成する溶融スラグなどの副産物をリサイクルするという処分方式です。しかし日本ではガス化溶融炉の実績は少なく(最近では三重・大阪・福岡くらい)、過去に起こった杉並病のような環境や健康への影響が大きく懸念されています。



2001年6月23日





2001年6月23三鷹市公会堂第7会議室別館3階で行われた津谷裕子氏による環境問題講演会には、多くの関心を持つ市民が参加した。

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