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有料指定ごみ袋の入札に関する問題

調布ねっとでは、家庭ごみ有料化に伴い調布市が2003年11月14に行った
「有料指定ごみ袋」業者を決定するの入札について、某ごみ袋メーカーさんから
その問題点を指摘する情報を頂きました。
本トピックではその問題点に関する情報と調布市長からの回答を公開致します。


【入札の問題点】

1.当初の仕様は手提げタイプ、偽造防止番号の印字、エンボス加工、ロール巻き、
また条件として、配送する業者が調達も受託する方式であった。
日本には200以上の製造業者があるが、この仕様を満たせる業者は1社しかない。

2.その後某ごみ袋メーカの方による指摘により仕様が多少変更されたものの、
抜き加工(安全グリップ付き)のロール巻きであることには変わりはなかった。
抜き加工のロール巻きが製造出来る業<者はやはり1社に特定され、
これは入札の参入障壁につながる疑いが濃いことは明確である。


【調布市長に対する質問内容】

1.安全グリップ付きにした理由を教えて下さい。安全グリップは消費者にも回
収業者にも評判が良くありません。

2.ロール巻き仕様にした理由を教えて下さい。消費者からは使いにくいという
声が出ています。平折りでなくロール状を採用された理由が理解できません。

3.仕様書に対応できる製造業者が1社しかなかったことをご存知ですか?

4.入札業者は10社あったとお聞きしていますがその殆ど(8社)が辞退したと聞い
ています。その理由を教えて下さい。これではとても競争原理が働いているとは
思えず入札は無効と考えるのが常識的な判断です。この点はいかがお考えですか?

5.なぜ仕様通りに製造出来る業者が1社しかないのに入札というかたちを取り、
随意契約にしないのでしょうか?

6.今後の入札の予定と仕様変更の可能性を教えて下さい。


【調布市長からの回答】

1 安全グリップについて

 安全グリップにつきましては,集合住宅等のごみ置き場において,
積み上げられたごみ袋の本体をつかんで引き出さざるを得ない場合などにおいて,
ごみ袋の中にガラス片・割れたコップ・包丁・竹串等の危険物がそのまま混入していることがあり,
収集員が怪我を負う事故が絶えませんでした。
このことから袋の本体をつかむことなく,袋を引き出すことのできる安全グリップは
収集員の労働安全上から有効なものとして採用しておりますのでご理解ください。

2 ロール巻き仕様について

 家庭ごみの一部有料化を実施するにあたり,先例市における各種の指定収集袋につき
比較検討した結果,袋を取り出す際に袋がばらけることなく1枚づつ取り出すことが容易であり,
また,家庭内において保管スペースをとらず,残数の確認も容易なことから,
家庭において日常的に用いる袋の形状としてはより優れており,先例市においても好評である為,
使用に際しての利便性を考慮の上,ロール巻き仕様としております。

3 仕様への対応について

 ロール巻き形状の袋につきましては,1社のみならず複数のメーカーにおいて作製可能と考えており,
インターネット上の製品紹介欄においても複数社によるロール巻き形状の製品紹介がなされております。
また,在庫保管及び配送業務等につきましても,参加業者において可能とのことでありますので,
複数業者による対応が可能と考えております。

4 入札参加について

 10業者の方々にお集まりいただき,仕様等の説明の後,各業者とも自社に持ち帰って検討いただいた結果,
8業者の方々は納期間内の納品は困難として辞退され,2業者の方々が入札に参加されて
競争入札が実施されております。

5 競争入札について

 仕様につきましては,複数の業者において履行可能と考えておりますので,競争入札としております。

6 仕様変更について

 現在,調布市の指定する収集袋につきましては,その使用において半年を経,
ようやく定着の緒に就いたばかりであり,短期に仕様を変更することは市民生活に大きな混乱を生じさせますので,
短期での仕様変更は考えておりません。

                         平成16年11月9日
調布ねっと様
                        調布市長 長友 貴樹



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